ガス溶接の使用
今回は、修理用に使用する、プロパンと酸素のガス溶接機を使用します。
動画説明もありますので、こちらを参照して下さい。
赤いバルブがガス用のバルブになります。
青いバルブが酸素用のバルブになります。
点火の仕方
ガスと酸素バルブを少し開け、着火します。
今回の画像はプロパンなので、そこまでではないですが、
アセチレンガスを使用した場合、ガスだけで着火すると、
不完全燃焼を起こし、煤が発生します。
フワフワと舞い、壁などに付着すると汚れてしまいますので
必ず、酸素を少量出しながら、ガスを出して着火して下さい。
ガスと酸素のバルブを調整して、次のような炎になるように
調節して下さい。
溶接の方法
溶接機の炎の準備が出来たら、冷媒管を温めます。
接合したい部分溶接機で温め溶接棒を当てがいます。
温める場合、溶接棒を溶かしロウを流し入れたい側を重点に
温めるようにしましょう。
溶接棒(ロウ)は解けた際に、温かい方に移動しますので、
流したい方を温めます。
全体にロウを流し込んだら、溶接機の炎を少し遠ざけ、
流し込んだ部分にロウを少し盛るように仕上げます。
ロウを流し込んだ部分は色が変わります。
溶接が終わった際、差込部分が全て色が変わり、
差込部全体にロウが行き渡っているのを確認して下さい。
溶接をした個所は大変熱くなっています。
濡れたウエス等で冷やしますが、
溶接が終わって直ぐ、溶接個所が熱い状態で急激に冷やすと
溶接個所に亀裂が入る場合があります。
上記写真のような黒いブツブツが少し減ってきた位の時に
冷やすよう心掛けましょう。
悪い施工例
溶接に為に、差し込んだ冷媒管は、飲み込み部分全体に、ロウが行き渡るように
熱して下さい。
左が、しっかり熱して差込部全体にロウが行き渡った配管です。
右が、表面的に溶接した場合です。
しっかり熱してロウが回ると、↓ 画像のように内部の端までしっかりとロウが
行き届きます。
表面的に溶接した場合、飲み込み端部まで色が変わらない事がみてわかります。
内部を見てみると、内側にロウが回っていない事がわかります。
この隙間に高圧のガスが溜まり、ロウの接地面が少ない部分から、ロウの剥離が始まり、
すぐにはわかりませんが、10~20年後にはガス漏れを起こす可能性があります。
動画説明
動画で詳しく説明していますので、確認して下さい。