空気調和とは
室内の空気条件(温湿度・気流・バクテリア・塵埃・臭気・有毒ガス)を、その用途・目的(室内の人あるいは物品)に応じた最も適した状態に調整(コントロール)すること。
空気調和の目的
空気調和は、その用途・目的に応じて、快感空気調和と産業空気調和に分けられます。
快感空気調和(保険空気調和)
- 対象:人
- 目的:人の保険や環境の快適さ
- 温度:夏 25~27℃ DB 冬 18~22℃ DB
- 湿度:50~55% RH
産業空気調和(工業用温湿度調整)
- 対象:人以外
- 目的:人以外の生命体や物の維持管理、生産性向上
- 温度:対象用途により異なります。
- 湿度:対象用途により異なります。
空気調和の4つの要素
空気調和の4要素とは『温度・湿度・清浄度・気流』の事をいい、この4つを調節する事によって、室内を快適な環境に調節する事が出来ます。
温度
室内空気を冷やしたり、温めたりする。
湿度
空気中の水分を除湿又は加湿する。
清浄度
空気中のゴミ、ホコリを取り除き、綺麗にする。
気流
部屋(空間)の隅々まで、空気を循環させる。
過剰な冷暖房
ヒートショック
冷暖房時の室内空気温度と外気温度との差が著しい時、室内と室外を出入りした際に、人体が受ける衝撃や著しい不快感を言います。
ヒートショックには、冷房時のコールドショックと暖房時のホットショックに分けられる。
コールドショック(冷やしすぎ)
夏に冷房している時、室内外の温度差が10℃にもなると、室内への出入りの際、冷気と熱気を強く感じ、身体に不調をもたらすことがあります。
この不快感を『コールドショック』といいます。
人がコールドショックを感じるのは、年齢・性別・健康状態等により異なります。
乳幼児や老人、又、性別では女性が感じやすく、同年齢・同性でも内蔵などの疾患がある人が感じやすいので、これらの人が居住する室内では、室内外の温度差が5℃を超えないように配慮する必要があります。
どんな場合でも、絶対に10℃以上にしてはいけません。
ホットショック(暖めすぎ)
冬に暖房している時、外から急に温度の高い室内に入った時に感じる深い現象を『ホットショック』といいます。